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Billboard JAPANについて

ryoです。今回は音楽チャートについての記事を書きます。
 

日本の音楽チャートの頂点に立ちつつある「Billboard JAPAN」

音楽チャートとは、簡単に言うと世間で流行っている音楽をランキング形式にしたものです。
 
今世の中でどんな曲が流行っているのかを調べるとき、音楽チャートを参考にすることはよくあると思います。
 
その上で重要となってくることは、その音楽チャートがいかに世の中で流行っている音楽を反映できているのかですね。
 
では、どの音楽チャートを参考にすれば良いのかを私なりに考えてみました。
 
その結果、やはり2019年現在はBillboard JAPAN Hot 100が最も信用のおける音楽チャートではないかと考えました。
 
その理由は、時代の流れに合わせて集計方法を変化させる複合チャートを採用しているからです。
 
以下にBillboard JAPANが実際に記載している集計方法を引用します。
 

以下のデータを米国Billboard HOT 100のノウハウを活かし、合算する総合ソングチャートです。
サウンドスキャンジャパンによるリアルストア、コンビニ、Eコマース約35,000店舗における販売枚数のパッケージ実売データをもとにした全国推定売上枚数
・GfK Japanが提供する国内主要音楽ダウンロードサイトiTunes, amazon, Google Play Music, mora, mu-mo, LINE MUSIC, レコチョク)の販売実績およびニールセンが提供するその他音楽レーベルのiTunesの販売実績による推計値
・GfK Japanが提供するオンデマンド型国内主要音楽聴き放題サービス(Amazon Music Unlimited、Apple Music、AWAGoogle Play Music、KKBOX、LINE MUSIC、Rakuten Music、レコチョク)の再生回数と、シンクパワーが提供する歌詞表示サービス「プチリリ」を使用するストリーミングサービス(KDDI「うたパス」など)のなかで、ユーザー数基準で大きな割合を占めるラジオ型ストリーミングサービス(非公表)を主とする複数プロバイダを集計対象として同ストリーミングサービスの全再生回数の推定を合算(同名の"プチリリ"アプリは現在のところ集計対象としていません)しています。
・ニールセンが提供するYouTube再生回数、YouTube Musicの再生回数および株式会社GYAOが提供する「GYAO!」の音楽コンテンツ動画再生回数
・プランテックの提供する全国主要エリアAM/FM32局のラジオ放送回数
・PCでCDを読み込んだ際にグレースノート・メディアデータベースにアクセスするLook Up回数
NTTデータの提供する楽曲とアーティスト名のツイート回数
・株式会社第一興商と株式会社エクシングが提供するカラオケ歌唱回数を元に独自のポイントを付与したデータ

http://www.billboard-japan.com/common/about/ 

長々と書いていますが、まとめると
  1. CDの売上枚数
  2. 音楽配信での楽曲購入数
  3. 定額聴き放題サービス(Apple Musicなど)の再生回数
  4. YouTubeまたはGYAO!でアーティスト本人が公開しているMV等の再生回数
  5. ラジオでの放送回数
  6. CDをPCに読み込む際にウェブ上から情報を入手する際のアクセス回数
  7. SNS(主にTwitter)上でアーティストと楽曲名の両方をツイートした回数
  8. JOYSOUNDDAMのカラオケ機で歌われた回数
の8つになります。注目すべきは6,7ですね。
 
6ですが、iTunesにCDを読み込む前にトラック名を取得しますよね。
 
その回数を計算しています。Madia Playerでも同じです。
 
日本ではCDのレンタル市場はかなり大きいですから、それを6でカバーしているわけですね。
 
7ですが、アーティスト名と楽曲の両方をツイートしなければなりません。片方のみだと回数の対象外となります。

そのほかにBillboard JAPANはストリーミングランキングや、純粋なCDセールスランキングもあるので、Billboard JAPANだけである程度チャートの情報を得ることができるのでおすすめです。
 

オリコンの怠惰と再興

日本ではオリコンチャートが長年の音楽チャート界を牽引してきましたが、1
990年代のレンタルCD、2000年代の音楽配信という実情を加味したチャートを作成しなかった(チャートはあったが複合はしなかった)ために、2010年後半あたりからBillboard JAPANに遅れをとってしまいました。
 
そのため、2018年12月から新たに合算シングルチャート、合算アルバムチャート、ストリーミングチャートを追加し、時代にあったチャート作りにとうとう乗り出す姿勢を見せました。10年間何してきたんだよ本当に
 
しかし、合算のチャートの中身がBillboard JAPAN Hot 100の集計方法のうち上3つをポイントとして換算しているのみであるため、オリコンはまだCDセールスチャートを捨てきれていないのかなと思わせてしまいますね。
 
今後オリコンはあくまでBillboard JAPANの集計結果の比較対象として利用するといいかもしれません。