「Billboard JAPAN Hot 100」を深く分析する -ツイート回数-
今回はBillboard JAPAN Hot 100(BJH)における「ツイート回数」について深く分析していこうと思います。
ツイート回数からBillboard JAPANを紐解く
①ツイートのカウント方法を教えて下さい。
「アーティスト名」と「曲名」の両方をつぶやかれているツイートを計測しています。
ハッシュタグの有無は影響しないので、ハッシュタグ付きのツイートも、ハッシュタグなしのツイートも全て計測しています。
また、リツイートやリプライも集計の対象です。
ツイート内で集計対象となるキーワード数に上限はありませんので、1つのツイート内に複数の「アーティスト名」および「曲名」が記載されている場合、すべて集計の対象となります。 ただし、下記ツイートは集計対象外です。
・国外アカウントによるツイート
・凍結アカウントによるツイート
・非公開アカウントによるツイート
・削除済みアカウントによるツイート出典:Billboard JAPAN
こちらはBillboard JAPANのFAQの1つを引用したもので
大前提として一度のツイートに対して最低1組の「アーティスト名」「曲名」が必要になってきます。
片一方だと何を指しているのかが不明になるため対象外となります。
反対に複数の「アーティスト名」や「曲名」がツイートされた場合はそれぞれ対象内になります。
他にも、略称や通称でもそのアーティストや楽曲を推測できる範囲内であれば対象内となるそうです。
CDリリースなどの楽曲発売でチャートに影響を及ぼす他のデータとは違い、ツイートはユーザーの完全に自由な意思を持ってなされるため、ツイート数のデータの内容は他のデータとは一線を画しているという特徴があります。
またチャートはあくまでみんなが注目している楽曲を反映したいのであって、みんなが評価している楽曲に限定しているわけではないということがこのツイート回数をデータとして取り入れていることからわかります。
例えばあるアーティストがこれまでにないほど悪どいCDの売り方をした場合、ツイッターにはその模様がアーティスト名と楽曲名をセットでツイートされるわけです。
そうなると、批判ツイートで稼いだポイントでHot100上位に食い込む可能性が出てくるわけです。
他のデータでは比較的肯定感のある選定がされています。
聴きたくない楽曲や嫌いなアーティストの楽曲は普通のチャートでは見向きもされません。
しかし、ツイッターに関しては良くも悪くも話題になればチャート上位に来る可能性を秘めています。
その点が他のデータとは一線を画しているため非常に面白いなと私は感じます。
まとめ
長い間、この「Billboard JAPAN Hot 100」を深く分析するシリーズを読んでいただきありがとうございます。
チャートはただ見ているだけでも十分面白いですが、他のデータと組み合わせてみたり、前週のチャート結果から当週のチャートを分析したり、リリースがあるアーティストの過去の作品からチャートを分析・予想したりと、多方面からのアプローチを試みることによって、より深くチャートを考察することが可能になり、今の日本でどの楽曲がどのように流行っているのかをいち早く知ることができます。
私はまだブログを始めて日が浅いため、まだまだBillboard JAPANの可能性について追及しきれていませんが、今後Billboard JAPANを使い続けてより多くのデータを収集することができれば、Billboard JAPAN予報と称してより正確なチャート予想ができるのではないかと考えています。
もう少ししたら、今度はHot100のポイントの計算方法を分析してみようかと思っています。Billboard JAPANからしたら迷惑極まりない話ですね(笑)