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3/10 誕生日レビュー 松田聖子「裸足の季節」

ryoです。
 
3/10で誕生日を迎えられるアーティストとして、松田聖子さんと米津玄師さんがいますが、今回は松田聖子さんのレビューを書きたいと思います。
 

永遠のアイドル

松田聖子さんは今年で57歳となり、芸歴は実に40年になる今となっては超大御所アイドルです。
 
もちろん全盛期の時は私はまだ生まれていないので、若い時の松田聖子さんをリアルタイムで見たことがありません。
 
しかし、やはりアイドルといえば「高嶺の花」というイメージで、そんな「高嶺の花」のアイドルといえば松田聖子さんなんですよね。
 
 
今も昔も様々なタイプのアイドルは存在しますが、松田聖子さんは「正統派」「王道」「純粋」「透明感」「かわいい」という、総じて「憧れの的」という型にぴったりはまる「ザ・アイドル」なタイプですね。
 
70年代では幼いながら溢れ出るセクシーさというギャップを売りとしているアイドルが多い印象です。
 
年齢・格好・楽曲の内容などでギャップを持たせて、視聴者にはいい意味でショックを与えて興味を持たせ、ヒットさせるのが70年代の特徴です。
 
その背景としては、デビュー当時のイメージでは売れず、試行錯誤の結果としてギャップを持たせたら売れたという流れがほとんどであると言えます。
 
山口百恵さんも「ひと夏の経験」から、山本リンダさんも「どうにもとまらない」から路線変更されており、ピンクレディー山本リンダさんの経験から阿久悠さんは初めからギャップを持たせることを考えていたと思います(ピンク・レディーもスタ誕ではオーバーオールで素朴な印象を持たせていたので、それを考えるとギャップを持たせているという意味では同じですね)。
 
キャンディーズはその中でも「かわいい」「純粋」というタイプで一貫しているため、松田聖子さんは前身アイドルでいうとキャンディーズの後継的存在であるとも言えます。
 
しかし、松田聖子さんは初めから売れていましたから、ギャップからは縁遠い、いわゆる「正統派」「王道」なアイドルの草分け的存在として後の音楽シーンに影響を及ぼしたと言えます。
 
松田聖子さんは初めから売れていましたから「王道」のままでいられただけで、もし受け入れられなかったらひょっとしたらセクシー路線に変更していたかもしれませんね。
 
まあ、私生活はギャップまみれですが(笑)

透明感

私が思うに松田聖子さんのアイドルとしての最大の特徴は透明感にあると言えます。
 
その要素としてはまずは彼女の歌声ですね。高音でクセがなく、どこまでも伸びやかな歌声はまさに透明感という言葉がしっくりきます。
 
作詞では全体的に抽象性、メッセージ性が増して初恋、健気さ、切なさが詩に込められているのが特徴で、アレンジはストリングスとピアノが前面に押し出されて「優しい」「綺麗」な印象を強く持たせた編曲がされています。
 
 

裸足の季節

そんな正統派アイドルの先駆者である松田聖子さんの楽曲「裸足の季節」ですが、実は松田聖子さんの楽曲の作詞作曲担当者は、いわゆる全盛期の真っ只中でガラッと変わっています。
 
しかし音楽性が大きく変わることはなく、デビューシングルの「裸足の季節」が松田聖子さんのイメージを決定づけたとも言えます。
 
また起承転結のメリハリがないあたりもこの時代らしいですね。初めから一貫してピュアな印象を受けます。
 
初期の松田聖子さんの楽曲は全体的に元気なイメージがありますが、「裸足の季節」はその中でも割と落ち着いています。2ndの「青い珊瑚礁」からかなり元気になりましたが、歌詞内容は一貫してピュアです。
 
一途で純粋で明るくて未来が明るい、多幸感溢れる歌詞とメロディーですね。
 
初期の楽曲では私は「裸足の季節」が一番好きですね。
 
松田聖子さんの歌詞の特徴として「色」がありますが、デビュー曲からすでに「白いヨット」「青い風」「青い空」が使われています。
 
歌詞にある特徴を持たせることもヒット曲の原則ですね。
 
周りのクリエイターのイメージ戦略がうまくヒットしたわけですね。